完全溶け込み溶接

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どうも。DW-11です。

今回は完全溶け込み溶接についてお話したいと思います。

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完全溶け込み溶接とは?

部分溶け込み、完全溶け込みとありますが、溶接箇所が母材と同等の強度が要求される場合に完全溶け込み溶接が採用されます。

橋梁、鉄骨などの主桁フランジの突き合わせ部、鉄骨の仕口部、圧力容器、タンクのシーム部、高圧配管、船殻の外板など様々な箇所で完全溶け込み溶接が指示されます。

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図で見てわかるように、母材同士が溶接で完全に接合されています。

完全溶け込み溶接ですが、実際の現場では『フルペネ(FP)』と呼ばれる事が多いです。図面には溶接記号の横にFPと記載があります。フィナンシャルプランナー……じゃないですよ!

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完全溶込みまた溶接の継ぎ手形状ですが、主に3種類挙げられます。

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1.裏当て金あり

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裏当て金ありの継ぎ手ですが、建築鉄骨などで多く採用されています。

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施工時のポイントですが、ルートギャップを確実に取り、初層を確実に沸かすこと!初層に欠陥が入ると、補修が大変です。融合不良、溶込み不良がないよう、各層ごとに確実に溶接を行いましょう。

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2.裏当て金なし(裏波溶接)

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裏当て金なしで裏波溶接を行う場合ですが、500A以下の配管やパイプ、または裏はつりが困難な場合や裏はつりを行いたくない場合、裏当て金を使いたくない場合に採用されます。

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施工時のポイントですがこちらもルートギャップをしっかりと取り、確実に裏波を出すこと!配管やパイプであればTIG、半自動であればセラミックの裏当て材を使うのが一般的です。手棒の裏波棒もまだまだ使用されていると思います。

(裏波棒を実際に使用しているのを見たことが無いので、どのような環境下、施工条件で使われているかわかりません。詳しい方ご教授いただければ幸いです。)

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3.裏当て金なし(裏はつりを行う)

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裏当て金なしで裏はつりを行う場合ですが、上記以外のパターンで完全溶け込み溶接を行う場合に採用されます。橋梁、造船、圧力容器、タンクのシーム部などその他諸々で採用されます。

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施工時のポイントですが裏はつりを確実に行うこと!これに尽きると思います。万が一、表面一層目の欠陥などが残存していた場合、確実に(RTUT)で検出されます!

一般に溶接の初層は欠陥が入りやすいと言われてますので、その点も考慮し、確実に裏はつりを行ってください。

裏はつり後、残存欠陥がないかPTを要求される場合もあります。それだけ裏はつりが重要だということです。

裏はつりの方法ですが、広く利用されているのがエアーアークガウジングです。

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現場では単にガウジングと呼ばれています。

トーチに炭素電極(ガウジングカーボン、ガウジング棒)を挟み、この電極と母材との間に直流アークを発生させ、局部的に溶融させ、エアーで吹き飛ばし溝を掘るのがエアアークガウジングである

ガウジングについて詳しくはこちら。

裏はつり、ガウジングについて

以上完全溶け込み溶接の概要について簡単にお伝えしました。

施工時の詳しいポイントなどはまた別記事にてお伝えします。

完全溶け込み溶接部は非破壊検査が行われることも多いためゴマカシが効きません!

一層、一層確実に沸かしましょう!

欠陥が、出たら全部自分に降りかかってきます。周りの目も気になります。

目指せ無欠陥!

ではでは。

➕ご安全に➕

*1:放射線透過

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