半自動溶接のトーチ操作のコツ。すみ肉溶接編①

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一日中潜り込んで溶接してたら体がバキバキです。明日の朝が辛そうです。

どうも、DW-11です。

今回は半自動溶接のトーチ操作、すみ肉溶接編になります。

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今回は一般的なT継手、開先無しの条件になります。

トーチ操作時における条件ですが主に、

  • トーチの角度
  • トーチの高さ
  • 狙い位置
  • トーチの運棒速度

などになります。

トーチの角度

まずトーチの角度からいきます。

少し馴染みのある方なら聞いたことがあるかもしれませんが、進行方向に対してのトーチの傾け具合により、右から左に押していく前進法、左から右に引っ張っていく後退法があります。右利き前提で話を進めていきますのでご了承ください。

前進法の特徴としては、

  • 狙い位置が見えやすい
  • 溶接中のビードがどうなっているかわかりづらい
  • ビードが平坦で凹み気味
  • 溶け込みが浅い
  • 前方にスパッタが飛びやすい

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次に後退法ですが

  • 狙い位置がわかりにくい
  • 溶接中のビードがどうなっているかわかりやすい
  • ビードが少々凸気味
  • 溶け込みが深い
  • スパッタの飛散は比較的少ない

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前進法、後退法どちらがいいの?ってことですが進行方向に対して±10°くらいであればどちらでも特に問題はありません。

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初心者の頃は右から左に押していく前進法の方が狙い位置が見えやすいためやりやすいかもしれません。私も初めの頃は右から左に溶接していました。溶接に慣れてくると左から右に引っ張る後退法の方がやりやすくなってくると思います。(溶接中のビードが見えやすいため。)

うまい人は大体引っ張っていますね。多層盛りの時は確実に左から右に引っ張った方がやりやすいはずです。

しかし、前進法、後退法どちらでも溶接できるようにならなければ一人前とは言えないでしょう。長い距離を溶接する場合は、スタートは引っ張り気味でスタートし、溶接の終わりは多少前進法で溶接する必要があります。

またひずみやねじれを考慮し、溶接方向が指示される場合もあります。

『慣れない方向で溶接したらビードが汚くなりました。』

なんて言い訳は通用しません。

上手い人は右から左、左から右、どちらでもきれいに溶接します。

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適正な角度で溶接することが大事とお話しましたが、物理的に無理な場合もあります。施工箇所が狭い、溶接線の交差部でスカラップがある体勢的に無理など、適正な角度で溶接できない場合も実際は多くあります。

まずトーチの部品を交換して適正な角度で溶接できるようにすべきですが、その点については別記事にて説明したいと思います。もちろん溶接棒で溶接するのもありでしょう。

半自動溶接で適正な角度で溶接できない場合ですが、なるべく後退法で引っ張って溶接を行いましょう。

前進法で45°近くトーチを傾けるとスパッタだらけになり、ビードの止端部も揃いにくいためあまり好ましくありません。そうせざるを得ない場面もありますが極力避けるべきです。ビードが凸気味になるのであれば、ショートアークで溶接する。(パルス溶接みたいな感じですね。)電圧を少し上げるなど対策を行えば少しは防止できるかと思います。

狭隘部は一発勝負です!

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グラインダーも入りません

慎重に溶接しましょう。捨て板で練習するくらい慎重な方が結果、手はかからないと思います。

今回は主にトーチの角度についてお話ししました。次回も引き続き半自動溶接のトーチ操作のポイントをお伝えしたいと思います。

ではでは。

➕ご安全に➕

技能編 溶接
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