溶接の資格

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んー、暑いしか言葉が出ません。ナカケンです。

早速ですが今回の記事は私の保有資格について書きたいとお思います。

まずは日本溶接協会(JWES)認定(いわゆるJIS資格)の技能資格からいきます。

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SA-3FVP

半自動溶接厚板、下向、立向、固定管

こちらは裏当て金ありの資格になります。ちなみに裏当て金無しは『SN-○○』になります。この資格については駆け出しの頃に取得した非常に思い入れのある資格です。(Pは除く。)

難易度はどうでしょうか?下向はそこまで難しくないとは思いますが、立向(V)は当時なかなかうまく行かず苦労した思い出があります。実際一回落ちました。

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中板は3層程度で仕上がりますし、各層ごとのビード高さの調整もそこまで難しくないのですが、(もちろん初心者がいきなりできるレベルではない。)厚板の場合、5層程度で仕上げる必要があります。

また層を重ねるごとにビード幅が広くなるため運棒が不適切であると仕上げ前のビード高さが高くなりすぎるなどなかなかうまくいきませんでした。本番はグラインダも使えませんしね。

受験する際はしっかり練習して感覚を覚え込む必要があります!

固定管(P)は最近取得しました。難易度はVと比較してもグッと高くなりますし、ただただ溶接にも時間がかかります。

私は1時間〜1時間半くらいかかりました。

工場溶接ではあんまり要求される資格ではないのですが、ステータスにもなるので取得しました。

続いて

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MA-FV

半自動溶接ステンレス鋼、下向、立向

ステンレス鋼を扱う半自動溶接工としては持っておかなければならない資格と言えるでしょう。

ステンレス鋼は一般的な軟鋼と比較しても金属的な性質が大きく異なるため溶接施工時もそれに応じた専門の知識がある程度必要になります。

ステンレス鋼の特徴としては錆びないため、耐食性が要求される場所に使用されます。

溶接施工時の注意ですが、パス間温度の管理、線膨張係数が小さいため、溶接熱の影響を受けやすく歪みやすい、垂れやすいといった特徴があります。

この辺の詳しい事もいつか記事にしたいと思います。

試験の攻略法ですが、溶材メーカーの資料が参考になるかと思われます。

やはり、下向はそこまで難しくないのですが、問題は専門級でしょう。垂れやすいステンレスの溶着金属をうまく処理出来るかがポイントになります。

専門級の場合は大人しく全姿勢用のワイヤーを選択しましょう。神戸製鋼であればDW-308LP、日鉄であればSF-308LPになります。

無印の308ワイヤーとは施工性が全然違います。

軟鋼の、中厚板の専門級を所持していれば特に問題なく合格できると思います。

学科試験もテキスト3日くらい読めば大丈夫かと。

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TN-FVP

ステンレス鋼TIG溶接下向、立向、固定管

こちらは、ステンレス鋼のTIG溶接の技能資格になります。

ステンレス鋼はTIG溶接で施工する事も多いため、こちらの資格も保有しております。

こちらは試験の難易度はそこまで高くないと思います。真面目に練習し、バックシールドを確実に行えば合格するはずです。

コツはネット上で比較的情報が溢れてますのでここでは割愛させていただきます。

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N-2F

被覆アーク溶接中板下向裏当て無し

以前保有していましたが、今アークをあまり使用しないため更新を見送りました。

3年に一回各資格の更新で実技試験があるので、資格マスターみたいに片っ端から保有しているとほんとに更新が大変です。

試験会場に行けば半日程度つぶれますし。板一枚30分くらいで溶接終わるのに。

アークは基本という事で受験し、保有していたんですが今の自分の立ち位置ではあまり必要性がなくこの資格については更新しておりません。

また機会があれば専門級も含めて取得したいと考えております。

次は施工管理の資格です。

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溶接管理技術者1級

去年受験し無事に合格しました!

もう、人生で1番勉強しましたね。

この資格を保有してれば客先対応の時にも納得いく説明ができるほどの知識がつきますし、溶接品質を管理、維持するためには会社には誰かしら保有しているのが望ましいでしょう。

ちなみに私が受験する時は合格率が30%程度と言われてました。

2級は選択問題なのですが、1級は記述が中心でうろ覚えだと全く答えが書けません。

そこに合格率の低さが現れているようです。マグレで合格は不可能です。

勉強法についても機会があれば記事にしたいと思います。

以上が私が保有する溶接関係の資格になります。

その他、玉掛けや足場などの技能講習は一通り受講しております。

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まとめ

各資格ありますが、取得して初めてスタートラインに立つことが許されるだけであり、一流と言われるようになるには何年も経験を積み、場数を踏むしかありません。

私もまだまだです。

溶接に関しては100点がないと思います。それがまた奥が深く面白いところでもあるのですが。

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皆さんも自分を高めるために積極的に資格を取得することをおすすめします!

技能資格もJISだけでなく、石油学会、電気事業法に基づく溶接士、日本海自協会、ボイラー溶接士など多岐に渡ります。

今の時代、無資格作業はありえません!

仮付け溶接ですら免状の提示が求められる時代です。

各技能資格のコツなども随時更新していきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。

ではでは。

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コメント

  1. ssmetal より:

    はじめまして、SSめたると申します。
    溶接の魅力を伝えたく、溶接ブログを綴っています。
    ぴろ吉さんの、ここまで溶接愛に溢れて、しかも読みやすいブログに出会えたことに、非常に肝銘を受けてます。
    今後のブログ更新が楽しみです。
    暑い季節が続きますが体に気を付けてください。
    ではでは。

  2. pirokichi_weld より:

    コメントありがとうございます。以前からSSメタルさんのブログは拝見してまして、ちょっと痒いとこにも手が届いてる面白いブログだなーっと思っておりました。何より溶接愛を感じます。
    SSメタルさんのブログ更新も楽しみにしております。
    お互い体には気をつけていきましょう!
    ではでは。

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