検査屋vs溶接工

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今回のお話は我々溶接工と検査屋のお話である。

これ非破壊検査ブログになったの?

違います!溶接を熱く語るブログです!

時折、電気屋と検査屋で揉めているのを見かけることがある。(実際の現場では溶接工=電気屋と言われることが多い。今回はあえて電気屋といわせてもらう。)
今回言いたいのは、

揉めても意味ないよ!

ということである。
非破壊検査の説明も織り交ぜながら語っていこう。

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非破壊検査とは?

さて皆さんご存知のとおり、ある程度高い品質の溶接が求められる場面では、施工箇所の検査として非破壊検査が求められることが多い。

誰が検査をするのかというと各資格を所有している検査会社の人達というパターンが多いのではないだろうか?

まずは非破壊検査について説明

非破壊検査とは、検査対象物の形状や機能を損なうことなく検査し部材中の欠陥(きず)を検出、品質分類や補修の要否、供用中の部材に対する残存寿命の推定などの判定を行う検査です。

なんやら小難しく書いてますが要するに

この溶接大丈夫かいな?
パキッと割れたりせん?

大丈夫です。よく溶け込んでいますよ。

というように、我々電気屋の溶接に問題がないか診断してくれるのだ。

我々溶接工も専門性の高い資格を所有して初めて溶接ができるように、彼らもまた専門性の高い資格を所有していなければ検査ができない。

いわば検査のプロである。

で、彼らに溶接部を検査してもらうのだが、時折小競り合いが発生することがある。

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検査屋vs電気屋

掘ってもなんも出てこんかったぞ。どうなっとるんや!

いやー、判定ではNGです。

など溶接工が検査屋に言いがかりわつけるパターンが多いと思う。

私も溶接工だ。色々言いたくなる気持ちはものすごーくわかる!

特にスペックの厳しいUT欠陥などはキズ掘りしても分からないことが多い。少しでも溶け込み不良などがあればエコーが跳ね返り欠陥と判定される。
目視ではわからない事も多い。

掘っても何もなかったやんけ!

何もなかったのではない。気づかないほど小さな欠陥だったのではないか?

それが欠陥と判定されればそれは溶接欠陥なのだ。

ゴネてもしかたないです。

検査屋も人間だ。言いがかりのようにあーだこーだ言われたら面白くはない。
流石に嫌がらせで判定を厳しくしたりはしないだろうが、仕事は円滑に進まない。

ゴネてもメリットはないのだ。私も溶接工同士でぶつくさは言っているが検査屋には何も言わないようにしている。

黙って直します!

仲良くしても判定が緩くなるようなことはないが、ギスギスした雰囲気でやることのメリットは一切無いと思う。敵視しても仕方がない。

実際の現場だと、今日の検査あいつかよ!ということがたまにある。抜群に仕事が遅かったり、言うことが曖昧だったり。

もう、これは仕方がない。運が悪かったと思って諦めている。それはお互い様だ。
溶接工も変わり者は多い。

この業界はよくも悪くも一癖も二癖もある変わり者は多い。

私もそう思われてるかもね。

思ったことをバンバン言って雰囲気を悪くする奴もいる。

ただ、仕事を円滑に進めるためには時として我慢も必要になってくる。
我慢しすぎは絶対にダメやけどね。

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まとめると

全体の事を考えれば、やはり感情的になってはいけない。神レベルの腕がない限り、俺様みたいな王様気取りのやつは淘汰されていく。口は災いの元とはよく言ったものである。

当たりがいい人間には自然と人が寄ってくるし、周りの人間が助けてくれることも多い。

逆に、当たりがきつい人間は気づけば1人ぼっちになりかねない。裸の王様だ。

どちらが豊かな人生か?

自分のエゴを、貫き通すのもまた1つの人生だろう。
しかし、今の時代そんなめんどくさいやつは干されるだろう。

仲良しクラブである必要は全くないが、人との繋がりから得るものはものすごくある。
技術だけではない。特に、腕だけで食っていくと決めた人。

人脈は何より大事だと思います。

人当たりが良くて得することはあっても損することはないはず。ケンカ腰にならない程度に、周りの人間とはうまく付き合っていきましょう。

自分のためです!

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